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世田谷リハビリテーション病院 > リハビリテーションコラム > 【第6回】脳卒中患者に対する部分免荷トレッドミル訓練について

リハビリテーションコラム

2022.05.09

【第6回】脳卒中患者に対する部分免荷トレッドミル訓練について

部分免荷トレッドミル訓練

ハーネスと呼ばれるベルトで、体重を支えながら行う歩行訓練のことです。転倒する危険がなく、長時間の歩行訓練が可能になります。トレッドミルという歩行訓練機器の上で行うので、歩行速度の設定も可能です。

脳卒中後の歩行訓練

脳卒中後、歩行機能を改善させるためには、歩行訓練を多く行うことが勧められています。歩行訓練を多く行うことで、歩行速度や歩行耐久性を改善することが明らかになっています。しかし、麻痺が重度であったり、体重が重かったりする患者さんだと転倒の危険性の高くなります。そのため歩行訓練自体ができなかったり、介助者を増やさなければなくなったりして、頻回な歩行訓練をするのが難しくなります。

当院の部分免荷トレッドミル使用状況

現在、当院では部分免荷トレッドミルを使用して、歩行訓練がたくさんできない重度の脳卒中患者さんの歩行訓練を行っています。1回に20分間以上の歩行訓練を行っており、転倒への不安なく長時間の歩行訓練が可能になっています。また、鏡の前で行うことにより、セラピストや患者さん自らが歩きかたの修正を行いやすくなるように工夫しています。

当院での部分免荷トレッドミル訓練時の風景