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世田谷リハビリテーション病院 > リハビリテーションコラム > 【第17回】リハビリ靴の選び方と評価について

リハビリテーションコラム

2023.08.31

【第17回】リハビリ靴の選び方と評価について

主な靴の特徴と利点

リハビリ靴を選ぶ際、どこで履くための靴なのか、障害や関節の変形に伴い履きやすい種類や歩きやすい(使いやすい)形状はどんなものが適しているのか、など環境や自身の状態に合わせて選択していくことが必要になります。購入の方法は、日用雑貨店や介護福祉用具のカタログから選ぶ、インターネットで検索し選ぶ、リハビリセラピストや義肢装具士と相談して選ぶ、などといった流れがあります。

①素材

ポリエステル、綿 主に屋内履きに適している。屋外履きにも使用される。軽い。
合皮、合繊 主に屋外履きに適している。足底がフラットであるものは下肢装具に合わせて使用することもある。

②形状

つま先オープン型 通気性が良い。足趾変形に調整しやすい。プラスチック型装具に合わせて使用することもある。屋外歩行をする場合はつま先が覆ってものが良い。
マジックテープ型 足関節のフィッテイングに優れている。マジックテープに手が届かない場合はスリップオンタイプを選択することもある。
*なお、踵が無いスリッパタイプは、履きやすいが歩行練習を含めたリハビリには適していない(転倒のリスクもある)。

③インソール

取り外せるものと靴一体となっているものがある。また、歩きやすいようインソール自体に凹凸加工されているものもある(下肢装具に合わせるときは、取り外し可能なものを選択する)。

図1:靴を選ぶポイント(快適空間スクリオ様より)

足の評価

私たちが靴を購入するとき、サイズといえば足長を意識して選ぶことがほとんどかもしれません。しかし、リハビリでは様々な評価のポイントがあります。ときには、左右で異なるサイズや種類を選択することもあります。屋内用と屋外用で用途を分けて選択することもあります。
①脚長:左右の大腿から足首までの長さを測る。大腿骨骨折や骨盤の疾患においては、左右で脚長が異なることがある。
②足長:踵から最も長い足趾先までを測る。
③足幅:足の横幅(母趾から小趾までの最も大きい幅の部分)を測る。
④足囲:足幅で測った部分の周りの寸法を測る。
*足の骨関節変形や皮膚の状態で保護を要する場合、または麻痺により下肢装具を要する場合は、装具を装着した状態で足の評価を行う(装具の上から靴を履くことになるため)。
*靴のメーカーによるサイズ表と照らし合わせる。
試し履きをして確認をしてから購入決定したほうが良い。

おわりに

理学療法士を含むリハビリセラピストは、患者さんや利用者さんの足の機能、全身状態、歩行評価を日々行い、退院後の生活を想定して、患者さんや利用者さんの要望を取り入れながら最適のリハビリ靴を提案させて頂きます。また、義肢装具士と連携して装具の検証も毎週行っています。これからも多くのご相談に応じれるよう勤めていきます。
参考文献
1) 「高齢者が自覚する靴サイズ、着用する靴サイズ、 足型に基づく靴サイズの相違」 長谷川正哉,他:理学療法の臨床と研究 2015 24巻 P9-12
2) 「高齢者のための靴の選び方」長谷川正哉,他:理学療法の臨床と研究 25 (0), 17-23, 2016
3) https://www.scrio.co.jp/fukusi-yougu/yougu_post-70/
4) https://www.tokutake.co.jp/shop/
5) https://medical.francebed.co.jp/special/column/45_rehabilitation_shoes.php