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世田谷リハビリテーション病院 > リハビリテーションコラム > 【第30回】リハビリテーションの可能性を広げる「体外衝撃波治療」

リハビリテーションコラム

2026.9.1

【第30回】リハビリテーションの可能性を広げる「体外衝撃波治療」

体外衝撃波ってなに?

体外衝撃波治療とは、体の外から患部に「衝撃波」を照射する治療法です。
痛みの軽減や組織の修復を促すほか、筋肉の過剰な緊張(痙縮)を和らげる作用が期待されています。
もともとは足底腱膜炎やアキレス腱周囲の痛みなど、運動器疾患に対して用いられてきましたが、近年では脳卒中後の痙縮に対する治療としても注目されています。

どんな効果があるの?

体外衝撃波には、主に次のような作用が期待されています。

・痛みを和らげる

痛みを伝える神経の働きなどに作用し、痛みの軽減が期待されます。

・組織の修復を促す

照射部位に刺激を与えることで、血流や組織修復に関わる反応を促します。

・筋肉の過剰な緊張を和らげる

脳卒中後などにみられる痙縮に対して、筋肉の緊張を軽減することが期待されています。

どのように治療するの?

仰向けや横向きなど、治療する部位に合わせた姿勢で行います。
治療部位に専用のゲルを塗り、治療機器を当てて衝撃波を照射します。照射時には刺激感や痛みを感じることがありますが、患者さんの状態を確認しながら強さを調整します。
照射回数や強さ、治療間隔は、疾患や治療部位によって異なります。

当院ではどのように活用しているの?

当院では、体外衝撃波治療をリハビリテーションと組み合わせて活用することを大切にしています。
特に脳卒中後の痙縮では、筋肉の緊張が強いことで「足首が動かしにくい」「歩きにくい」「手が開きにくい」など、リハビリテーションの妨げになることがあります。
そこで、体外衝撃波によって筋肉の緊張を和らげ、「動かしやすい状態」をつくったうえでリハビリテーションを行うことを目指します。
体外衝撃波を当てて終わりではなく、
体外衝撃波治療 → 動かしやすくする → リハビリテーションで実際の動作につなげる
という流れを大切にしています。
患者さん一人ひとりの症状や身体機能を評価し、適応を検討したうえで治療を行っています。

治療を受けられない場合は?

悪性腫瘍、妊娠、出血リスクが高い場合、照射部位の感染や傷など、治療を行えない場合があります。また、ペースメーカーなどの医療機器やインプラントがある場合にも注意が必要です。
治療前に医師・医療スタッフが状態を確認し、安全に治療できるかを判断します。
「筋肉が硬くて動かしにくい」「痛みでリハビリが進まない」
そのようなお悩みがある方は、体外衝撃波治療が選択肢の一つとなる場合があります。
体外衝撃波治療とリハビリテーションを組み合わせ、患者さんの「できること」を増やすことを目指しています。
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