3月に入り、気温が上がってきたのと同時に花粉も多くなってきましたね・・・。
花粉症をお持ちの方にはとても辛い季節だと思います。今回は、主に花粉症対策に効果的だと言われている菌や成分と、花粉症の方におすすめしたい食べ物の2つについてご紹介します。
そもそも花粉症とは体内に入った花粉に対する免疫反応によって、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどのアレルギー症状が引き起こされることを言います。本来は人体に無害な花粉が体に異常をもたらすのには、免疫機能が大きく関わっており、その免疫機能の60%が腸に存在していると言われています。つまり、腸内環境を整え、免疫機能を正常にする働きをもつ食品が花粉症対策にも有効です。
【花粉症対策に効果的だと言われている菌・成分】
・乳酸菌
乳酸菌は腸内細菌のバランスを整えて便通を良くしますが、免疫の過剰反応を抑える働きも持ち合わせている為、花粉症の症状緩和に役立つと考えられています。
・ビタミンD
腸のカルシウム吸収を促し、骨を丈夫にするビタミンとして知られていますが、免疫を調整する働きも持っており、ビタミンDが不足すると花粉症のような異常な免疫反応を招くと言われています。
・食物繊維
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。海藻類やイモ類に多く含まれる水溶性食物繊維は腸内の善玉菌のエサになり腸内環境を整えます。
一方、ゴボウや大豆などの不溶性食物繊維は便のかさを増やし、腸のぜん動運動を促します。こうして腸内環境が整い、腸内環境が良くなると腸の免疫機能も向上するので花粉症の症状緩和が期待できます。
【花粉症の方におすすめしたい食べ物】
・ヨーグルト
腸内環境を整える乳酸菌がたっぷり含まれたヨーグルトは毎日少しずつ食べるのがおすすめ。水溶性食物繊維を含むきなこやプルーンなどと一緒に食べるとより効果的です。
・青魚
青魚、特にイワシは前述したビタミンDが豊富な他、不飽和脂肪酸と呼ばれるエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)が多く含まれています。これらの成分にはアレルギー症状を引き起こすロイコトリエンという物質の放出を抑える作用があると言われています。
・れんこん
れんこんは食物繊維のほか、アレルギー疾患に良い影響のあるとされているポリフェノールや、炎症や鼻水を抑える作用のあるタンニンが多く含まれています。れんこんは花粉症を起こりにくくする役割があるとともに起こってしまった症状を和らげる効果もあるとされています。
上記で紹介した食事療法は薬のような即効性はありません。マスクをしたり、室内に花粉を持ち込まないように気を付けたり、日々の花粉対策はしっかり行った上で毎日の食事習慣として上手に取り入れ、時間をかけて腸内環境を整えていきましょう。
参考:大正製薬 ALLER-LAB