毎年11月から3月にかけての冬の時期は、ノロウイルスによる食中毒が流行します。なぜ冬に流行するかというと冬の低温、低湿度という環境がノロウイルスの感染を拡大させる好環境となるからです。
ノロウイルスによる食中毒は年間の食中毒患者数の約5割を占めています。
特に二枚貝の牡蠣はノロウイルスの原因食品として多く報告されています。二枚貝を食べるときは十分に加熱をしておいしく食べましょう。
食中毒を防ぐために、予防の4原則を守ることが大切です。これを守って寒い冬を乗り切りましょう。
◎持ち込まない
調理をする人に下痢や嘔吐の症状がある場合は食品を直接取り扱う作業は控えましょう。
◎つけない
トイレに行った後、料理の盛り付けの前、次の調理作業に入る前などの作業をする前に、せっけんを使って丁寧に手を洗いましょう。汚れが残りやすい指先や指の間、爪の間、親指の周り、手首、手の甲など、しっかりと洗いましょう。
◎やっつける
ノロウイルスを死滅させるためには、中心温度85~90°C、90秒以上の加熱が必要です。
◎拡げない
ノロウイルス感染が起こったときには、食器や生活環境などの塩素消毒(塩素濃度200ppmの次亜塩素酸ナトリウム)を徹底しましょう。また、感染者の嘔吐物や乳幼児のおむつ等を処理するときは、マスクやビニール手袋を使うなど十分注意し、二次感染を予防しましょう。
参考:政府広報オンライン、厚生労働省HP、消費者庁HP